食料品売り場に各国の輸入チーズが並ぶ光景は、珍しいものではなくなりました。
大手デパートはもちろん、地方のスーパーですら、数こそ少ないものの、
いろいろな国のナチュラルチーズを買うことができます。
父の日には、ワインとチーズを買ってみんなで楽しむというのもいいですね。
とはいえ、身近になったようでまだまだ遠いのがチーズ。
いざとなると何を選んでいいかわかりませんよね。
チーズにも、季節ごとに相性の良いチーズというものがあります。
夏の気配が感じられ始める6月に合ったチーズのおすすめを、ピックしてみました。
それでは、父の日のチーズ人気ランキングを発表していきます。
目次
第1位 フレッシュ・モッツァレラ(イタリア)
日本でも、丸い形とモチモチした食感はすっかりおなじみ。
モッツァレラは熟成させずに作るフレッシュチーズですから、
牛乳の味がそのままチーズに現れます。
一年で一番牛乳がおいしいのは、3月から5月の新鮮な若芽を食べた牛の牛乳です。
つまり、父の日の頃に出回るフレッシュチーズは、まさにこの季節にしか味わえない風味。
トマトや果物などとも相性がいいですが、オリーブオイルをかけて
純粋にチーズの風味を楽しむのもおいしいですよ。
第2位 シェーブル(フランス)
ヤギの乳で作ったチーズです。熟成段階によってさまざまな味が楽しめますが、
1~2週間の若いチーズだと、ソフトでマイルドなおいしさが味わえて、万人向け。
そのあとは、ヤギ乳独特の風味、コクが強くなります。
好みが分かれることが多いので、ギフトには熟成の若いものがおすすめです。
ちなみに、一年中搾乳できる牛と違い、ヤギの乳が搾れるのは出産期の春だけですから、
フレッシュミルクで仕込んだ若いチーズが食べられるのは、春から夏にかけて。
ちょうど今がシェーブルチーズの「旬」なんですよ。
食べづらいと感じたら、ジャムやハチミツをつけるとクセが弱まります。
フレッシュな季節の味わいをどうぞ。
第3位 ブルサン(フランス)
牛乳にクリームを混ぜて作る、フレッシュチーズです。
「ブルサン」とはチーズの種類ではなく商標で原型はノルマンディで作られていた
香草入りチーズのフロマージュ・ブランといわれています。
脂肪分が70%もあり、濃厚な味わいですが、クセやしつこさはありません。
やわらかいチーズなので、パンやクラッカーに塗ってオードブルとしていただいたり、
野菜スティックにつけておつまみにしたり、さまざまな食べ方ができます。
ペッパー入り、ハーブ入りなどいくつかタイプがありますが、
ハーブやエシャロットが入っているものが、口当たりがさわやかで夏向けです。
第4位 ブリア・サヴァラン(フランス)
「ブリア・サヴァラン」はカマンベールで有名な白カビタイプのチーズ。
カビに覆われた中はペースト状になっており、とろりとしたクリーミーな口当たりです。
ぴりっとした酸味があるので、さっぱりしたものを食べたい夏にはぴったり。
少し甘味のついたクラッカーに合わせると甘味と酸味のバランスが取れ、
さらにおいしくいただくことができます。
ビールはもちろん、辛口の白ワイン、コーヒーとの相性もよいチーズです。
第5位 ミモレット(フランス)
ハードチーズの傑作との呼び声が高いミモレット。
長期熟成のハードタイプですが、熟成2~6ヵ月の若いものも市場に出ています。
若いうちは独特の弾力があり、クセも少ないのですが、
やはりミモレットの魅力を味わうには、1年~1年半熟成させた、ハードなものがおすすめ。
カチカチに硬くなったチーズを小さく切り、舌に乗せてゆっくりと溶かすと、
凝縮された甘味と旨みが広がります。
キリッと冷やした冷酒のお供として、人気があるようですよ。
ちなみに、鮮やかなオレンジ色は、熱帯産のベニノキから取った色素で着色したものです。
最後に
いかがですか? ナチュラルチーズの中でも比較的クセが弱く、万人向けのものを選びました。
もしもチーズ単体では食べづらくても、たいていのチーズはパンやクラッカー、
フルーツとあわせたり、ワインなどのお酒と一緒にすると
クセが弱まっておいしく食べられます。
これらの食品とあわせて贈るのもよいですね。